近年、好き嫌いを放置することによって起こる食べ残しなどの食の乱れ、親の意識の欠落による給食費の滞納、少子化などから子どもが一人でしか食べない「孤食」が増えていることによる会食不全など、子どもたちを取り巻く環境の中で「食」に関して多くの問題が生じています。
こうした問題の多くは、親子間や学校との子どもたちの交流不足から起きているといえます。
そうしたなか、民間の各分野のシェフたちが、給食現場に実際に乗り込み、従来の予算内で納まるように地産の食材などを使ったメニュー提案から実際に調理して給食を提供し、さらには子どもたちとの会食をするなどのコミュニケーションをとるといった試みが各地で始まっています。
私は、こうした企画を本区でも実施したいと考え、地元企業の協賛を得て、母校である一之江小学校で実施しました。
新たなメニューなどによって子どもたちの苦手な食材の克服をねらうばかりでなく、料理人との実際の交流で食事を作る仕事への理解や感謝の気持ちが高まり、また給食を作る側の意識の向上など具体的な効果が生まれています。こうした試みが、広がっていくことを期待します。
地元協賛企業
(株)スイコウ・(株)ファースト・露木・赤澤法律事務所・(株)ソニックフロー・山秀商事(株)
(有)コミット
スーパーシェフ
新宿割烹 中嶋
中嶋貞治シェフ
加賀料理 杉の家 やまぐち
山口利和シェフ