第1会定例本会議閉会

平成二四年二月二七日から三月十二日まで行われた予算特別委員会の集中審議後、三月二三日の本会議の議決を経て、江戸川区の平成二四年度予算が左表のように確定いたしました。表の数値の単位は百万円です。年度初で最重要なことなのでまずご報告させていただきます。
 平成二四年度の一般会計の歳入歳出の総額は二一八九億三八百万円で、前年比四〇億円ほどの減額です。特別会計は一一二九億円ほどで総計は三三一九億円の予算案となります。
昨年同様、厳しい景気後退のなか区の直接的な税収の増加はほとんど見込めず(区税収は1.2%プラスの五億円ほどの増額と見込む)、都からの交付金も二十億円減少と予算立てしています。大幅な歳出の見直しが必要とされすべての項目に対し一から予算の積み上げを行いました。その結果、本年度の拡充事業は六十五あるものの、新規事業は五つほどに限定されました。余裕のない区財政の状況の下で、これだけ見直しを行った予算は私なりに大きく評価できるものと確信しています。

 本年度予算で新規および拡充された事業のなかで重要なものとして以下のものが挙げられます。
①「読書科」の全校実施など読書活動の推進の拡充
 二十一世紀にふさわしい学校教育の推進をねらい、一億七二六六万円予算をつけて学校図書館の蔵書などを充実させます。
②がん予防対策 【新規事業】
 区民の健康づくりのために、がん予防推進協議会の設置やがん検診の普及啓発を積極的に取り組みます。
③保険料口座振替推進キャンペーンの実施
④飼い主のいない猫による環境問題の解決への支援事業の拡充
 これまでの試行事業を制度化し、町会・自治体との活動団体が取り組む防止対策を支援します。
⑤特別養護老人ホームの拡充
 江戸川五丁目の古川親水苑、東小松川のさくらの杜を建設します。どちらも平成二五年に開設されます。
⑥東日本大震災避難者生活支援の拡充
 「こらっせ えどがわ」の運営を拡充します。
⑦空き店舗対策支援事業 【新規事業】
 商業の活性化をねらい、商店街にある空き店舗の入居促進や事業者の育成および商店街の活性化を図るための事業を展開します。初年度の予算は八八五万円ほどです。
⑧防災情報設備の整備拡充
 安全で災害に強いまちづくりのため、防災行政無線屋外受信機の増設を行います。
⑨FMえどがわ緊急放送システムの導入 【新規事業】
 FMえどがわの放送に区からの緊急放送が割り込みできる装置を導入します。