第三回定例会期間中、十月一日から十八日まで決算特別委員会が開催され、平成二一年度決算の審議を集中して行われました。わが国の取り巻く現況は急速な円高など厳しい情勢の下、平成二一年度決算の結果では実質公債費比率がマイナス2.5となり、更なる区財政の健全化が進められていることも確認されました。この一年での評価できる実績としては具体的に4点あります。①区税収減少のなか、これまでの蓄えの基金を四二億円崩したものの借金を増やさなかったこと、②中小企業に対し、特別借換融資制度を行ったこと、③新型インフルエンザの対策ができたこと、④中平井コミュニティ会館や子ども未来館などの公共施設を充実させられたことを挙げました。
そして、平成二三年度予算に向けて区議会自民党として盛り込んでいただきたい要望事項を区へ伝えました。以下、抜粋して取り上げます。
[各項目へ要望内容] 抜粋
区民生活費について。
高齢者を取り巻く現在の環境では金銭的に狙われやすい状況にあり、不正請求・悪徳商法などが増え多額の被害を受けておりますので繰り返し情報提供の啓発を要望します。また、江戸川区の目指す地域力、この一層の活性化を図るために活動拠点となるコミュニティ会館の地域的空白を解消し、更なる建設の要望をいたします。
環境費について。
美しい街づくりの視点からタバコのポイ捨てに関する取締強化を要望します。また、防犯対策の充実は依然として区民から最も施策充実が要望されているため、犯罪傾向を踏まえながらより一層治安の良い街を目指してのご努力を要望します。そして、CO2排出量削減や地球環境問題は、本質の追究や科学技術の進歩だけでは解決せず、社会に住む一員をしての意識と多様な立場で必要です。個人宅等への太陽光発電装置設置への助成・補助制度の導入を要望します
福祉費について。
働きながら子育てをする家庭が増えるなか、回復期集団保育が困難な児童に病後時保育の施設が望まれています。地位バランスを考慮した、さらなる拡充を要望します。 また、虐待は大きな社会問題であり、子ども家庭センターなどの職員の増員と労務スペースの拡大に大きな期待をし、二度と悲劇を起こさない心構えをもって全力で一人一人の子どもが一人の人間として命が守られその生存・発達が確保されますことを強く要望します。
健康費について。
周産期医療の妊婦検診の拡大にもかかわらず、個人的、経済的な理由によって検診を受けない未受診も存在しています、病院に行くことで出産や育児を学ぶとともに事故、事件を起こさないように助言や指導、心のケア、高齢新生児出産のハイリスクにも対応できるもので妊産婦に周知を要望します。 また、新型インフルエンザが今冬に向かって流行する予想があります。これに対して感染予防を含め新型ワクチン接種を全区民に周知することを要望し、またNDM1という治療できない新たなタイプの多剤耐性菌が国内に入ったと報告されましたが江戸川区内で感染者が出た場合、しっかりと対応できるように重ねて要望します。
産業振興費について。
江戸川を名産品のネットショップ「エドコレ!」が十月一日楽天市場にてオープンしました。江戸川区の誇る伝統工芸や小松菜関連名産品にも販路を拡大していただくよう要望します。
都市開発費について。
シャトルバスが区民や近隣の江東区や浦安市などの住民からも便利だといわれています。南北交通の重要性に期待が高まります。今後PTPSの導入を進め、さらにはメトロセブンの早期実現に向け努力していただくよう要望します。
土木費について。
レンタサイクルの利用向上の観点から、看板・旗の設置などにより、一層のPRをするとともに、レンタルサイクルポートの増設やGPSを活用して自転車の位置を確認する管理方法の導入などの検討を要望します。
教育費について。
子どもたちの個々の学力状況を把握するため、学力テストは悉皆方式で行うよう要望します。また、平成十六年からスタートした学校選択制についての実態を調査するためのアンケートの実施やそれを基にした成果や課題について検証することを要望します。 そして、平成二四年度の読書科の創設を目指し、本好きな子・本で学べる子『本との出会いは生涯心の財産』となるよう、読書コンクールなどを通じ学校格差なく読書への取り組みできるよう、図書館との密なる連携の下、日本一の読書の街を目指し、努力していただくことを要望